透明なゆりかご(漫画)1巻後半のネタバレと感想

透明なゆりかご(漫画)1巻前半のネタバレと感想

7月20日から「透明なゆりかご」のドラマが始まるということで、予習として漫画を電子書籍で読んでいます。

この漫画は、産婦人科でアルバイトをする主人公のx華(ばっか)が、誕生の際に祝福されない命の現実を記録した物語です。

オムニバス形式なのですが、出産に関する問題がいろいろな角度から書かれているのでどんどん読み進めてしまいます。

今回は、1巻後半のネタバレと感想です。

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透明なゆりかごの1巻後半のネタバレ

透明なゆりかご第4話「胎児の光」

x華は産婦人科でアルバイトを初めていら、アウス(人工妊娠中絶)を選択してしまう妊婦さんが多いことに日々衝撃を受けていました。

出産が面倒になってしまうなら、妊娠しなければいいのに。避妊すら面倒くさいの?

そんなある日、x華は中学生の時の後輩に出会い、彼女も中絶予定であることを知らされショックを受けます。

妊娠してもうすでにだいぶ時間がたっていることを知り、すぐに病院で検診に行くことを進め、後輩に病院を紹介しました。

x華が中絶するつもりの後輩のことを考えていると、病院内で事件が起きます。

2ヶ月前にこの病院で中絶手術をした大宮という女性が、怒鳴り散らし病院内にいる子供を蹴り飛ばして走り去っていったというのです。

蹴られた子供は血を流して倒れていて、お母さんと一緒に泣いています。

x華は大宮を探しにいくと、保育園に石を持って乗り込もうとしている大宮を発見します。

x華が大宮になんでそんな事をしようとするのか問いただすと、

大宮は「自分は出産できなかったのに、こんなにたくさん赤ちゃんが生まれているのが憎い。」「私には誰も生んでほしいなんて言ってくれなかった。」と言いました。

x華の説得により大宮は思いとどまり、大宮が蹴った子供も怪我が軽かったので大事にはならずにすみました。

x華は今日もアウスによって生まれることが出来無かった胎児の後処理の仕事をしています。

x華はエタノールに入っている胎児を見て、「もう死んでいるのにキレイだ」と思い、アウスを選択した妊婦さんとアウスを選択されてしまった赤ちゃんの救いを願うのでした。 

透明なゆりかご第5話「透明な子」

x華が病院で働いていると、友達のカナちゃんが病院にやってきました。

カナはまだ小学生で、x華とは近くの本屋で出会いました。

今回カナは、性的虐待を受けている疑いがあり病院にやってきたのでした。

カナの家庭は実の父とは離婚していて、義父からの性的虐待の疑いが持たれています。

にわかには信じられないx華ですが、カナが来ている服に性的虐待の跡があることを知り、衝撃を受けます。

数日後、カナの両親が病院にやってきました。

義理の父は、「警察ごとにはするな!」と怒鳴り散らします。

病院側は治療に専念させてもらうといって、義父に帰ってもらいます。

カナを診断した結果、確実に性的虐待を受けていてしかもそれは慢性的なものであることが判明しました。

x華はふと、カナが本屋で漫画ではなく保健の本を読んでいたときのことを思い出します。

その時はx華が声をかけたら、カナは驚いて逃げてしまったのでした。

x華がカナと触れ合ってきた中で疑問に思っていたことが全てつながっていき、カナに性的虐待をした人物が義父であることが確信に変わっていきます。

x華は病院に来たカナに「世の中には信用できない大人もいるが、信用できる大人もいる。」ということを諭します。

x華の言うことを信じたカナは、義父からずっと性的暴行を受けてきたことを打ち明けます。

カナはお母さんにもそのことを打ち明け、お母さんはカナを泣きながら抱きしめます。

結局、カナの義父は警察沙汰にしないことを条件として、離婚を受け入れました。

x華は、コンプライアンス違反として始末書を書くことになってしまいましたが、これからカナが心身ともに回復していくことを心の底から願うのでした。

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透明なゆりかご第6話「母性について」

x華が病院につくと、永田という出産したばかりの女性が騒ぎを起こしていました。

永田は自分の子供と新生児の子供を取り替えようとしていたのです。

永田は生まれてきた子がどうしても自分の子供だと受け止められず、「自分の子じゃない、育てたくない」となげていました。

病院のスタッフでなんとかしてその場は収めることができましたが、永田は不妊治療をして赤ちゃんを生んだので、x華は今回の永田の態度を異常に感じていました。

 

一方ある日、後藤という半年前に赤ちゃんが胎内で死亡してしまった妊婦さんが、再び妊娠したため、病院に訪れてきました。

赤ちゃんが死亡した原因は不明で、後藤は「こんな悲しい思いをするならもう赤ちゃんなんていらない」といって病院を去っていきました。

そのことを覚えていたx華は恐る恐る、再び妊娠し出産するつもりの後藤に今の心境を訪ねました。

後藤自身は周囲の人から同情されましたが、亡くなった赤ちゃんのことに関しては誰も悲しむ様子を見せなかったことから、亡くなった赤ちゃんの命の大切さを自分が受け止めなければいけないと感じたのでした。

そうして亡くなった赤ちゃんのためにも再び妊娠して出産することを決意したそうです。

死産経験者ということでリスクがあると思われていた後藤の出産ですが、無事出産に成功し、後藤は涙を流しながら前回亡くなってしまった赤ちゃんと今回生まれてきた赤ちゃんに感謝するのでした。

x華は、心境が大きく変わっていった永田と後藤を見て、母性が移り変わっていく複雑で尊いものであることを感じるのでした。

透明なゆりかご第7話「小さな手帳」

x華が小学生の時に、ミカという仲のいい友達がいました。

x華はそのミカと8年ぶりに再会し、ミカが妊娠していることを知ります。

 

x華は、ミカが妊娠した経緯を考えていると、ミカとの小学生時代の思い出が思い出されてきました。

x華がいじめられていたミカを助けたことから二人は仲良くなりました。

二人は仲良くなり、お互いの境遇を知り慰め合います。

x華は勉強も集団行動も出来なかったので、母親に怒鳴られていました。そして、ミカは母親から虐待を受けていました。

ミカに弟が生まれた頃から、母親が弟のみに愛情を注いでしまったのです。

ミカが弟がハサミで遊んでいる時に「危ない」と注意した時に弟が怪我をしてしまった際には、母親は激怒しミカにハサミを突き立てたのです。

 

その後ミカの母親はミカを捨てて、別の男と再婚しました。

そしてミカは高校生になった現在、男性依存になってしまい男と付き合うとすぐに妊娠し相手に捨てられるということを繰り返しています。

そんなとき、ミカに母親が再婚した男から母親が亡くなったことを知らされます。

ミカは母親の遺品を見せられミカの顔が黒く塗りつぶされていた家族写真を発見してしまいます。

ミカは絶望的な気分になってしまいました。

しかし、ミカの母子手帳も見つかりました。その母子手帳を見て、ミカは母に愛されていた時は確かに会ったことを思い出します。

そのことを知ったことでミカは今回はちゃんと出産することを決意します。

そして出産は無事成功しました。

このミカの話を聞いたx華も、自分の母親の愛を確かめるために自分の母親の母子手帳を探します。

母子手帳を開いてみると、母親のx華への愛情が書き連ねてありました。

x華は泣きながら「この小さな手帳には母と子だけの愛がつまっている。」と感じるのでした。

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透明なゆりかごの1巻後半の感想

母親の自分勝手でもあり悲しくもある葛藤を感じさせられる話が多かったですね。

産んでから心境が変わってしまって子供を虐待してしまうという悲しさは、第3者の立場から見てもいたたまれません。

母親本人としては、本当に複雑で絶望的な気分でしょう。

生まれてきて嬉しかった子供が悪く感じられてしまう、そんな悲しいことが起きてしまわないようにするにはどうすればいいのか。

出産を控えるお母さんだけでなく、お母さんを支えるお父さんやご家族にも必ず読んでほしい漫画だと思いました。